Canonと鉄道と飛行機と

鉄道と飛行機を主体とした旅好きの日誌

【鉄道撮影】 2023/9/2,5  ジャカルタで第二の人生、日本の懐かしき車両達

こちらはジャカルタ市内で走っている通勤電車。

ジャカルタの住民にとって貴重な輸送手段。インドネシアはバイク社会でもあり、ベトナム程ではないが車道を見渡すとバイクが東奔西走する。

しかし、大量のバイクに車やバスとなると交通渋滞が避けられないのも事実。そこで電車が大変貴重な交通手段ともなるわけだ。

そこで、今回ご紹介するのはそこで使われている車両達。

ジャカルタ市内の貴重な足枷となっているこれらの電車達、鉄道マニア界隈では有名な話だが、かつて首都圏で活躍してた車両なのである。

上記2枚も実は日本で活躍していた過去があり、1枚目が東京メトロ有楽町線で活躍していた7000形、2枚目がJR埼京線横浜線南武線武蔵野線等で活躍していた205系だ。かつての首都圏の鉄道車両の面影がこうしてジャカルタで実は活躍している。

 

ジャカルタの通勤鉄道(通称:PT KAI Commuter Jabodetabek)は合計8路線展開されていて全路線で日本の旧車両が走っている。

その本数は思っていた以上に多く、Bogor線の中心部では1時間で8本くらいの頻度でやってくる。

通勤ラッシュ時は朝の埼京線とまでは行かないが、都会とさほど変わらないほどの混雑度を見せる。

これら2枚の写真は大体朝8時〜9時くらいにJakarta Kota駅で撮影したのだが、電車の往来が激しいのでホーム一杯に電車が埋まってるが故、次々にやってくる電車が入線できずに詰まるといった光景も見られた。

余談にはなるが、下の東京メトロ05系は2023年9月現在タンジュン・プリオク線でのみ活躍してる。

 

日本で活躍した電車がジャカルタで第二の人生を歩んでいるということを少しでも伝えられるだろうか。

タンジュン・プリオク線で走る元東京メトロ東西線05系の行き先表示には、快速三鷹行が。かつて東西線の主力としての形跡がこうやって残されているのである。

 

先程軽く紹介したタンジュン・プリオク線、他の路線とは違いジャカルタの中でも少々スラムな街を往来している路線である。

これら2枚はタンジュン・プリオク線の様子とタンジュン・プリオク線の終着駅、タンジュン・プリオク駅の写真。

ジャカルタ近郊では段々と発展を遂げているものの、少々ではあるがスラムな街が残されている。

かつて東京の中心部を走ってキラキラした存在であっただけに、成り下がり感が感じられた。

 

 

本来であればもう1日くらいジャカルタの鉄道を楽し見たかったのだが、スケジュールの都合上、短い時間での滞在となってしまった。

しかし、かつて日本で活躍していた車両の第二の人生を見たり乗ったりすることで活き活きとした状態を見ることができ、非常に有意義な時間だった。

最近だと横須賀線E217系ジャカルタへ譲渡されるとの噂だったのだが、実現には至らなかったのだとか。

今後のニュースも含めてインドネシアの鉄道網の動向が非常に楽しみだ。

 

 

おまけ

ジャカルタの通勤列車の路線図。

空港鉄道を除いた全路線で日本の嘗ての車両が運行されている。

 

駅の雰囲気を少しだけ