Canonと鉄道と飛行機と

鉄道と飛行機を主体とした旅好きの日誌

【番外編】 ベトナムのグルメ

 

旅の醍醐味の一つにはやはり食が含まれるだろう。

やはり異国の地に来たからには、是非とも食を楽しみたい。

というわけで撮り鉄の合間に時間を設け、現地で様々なグルメを堪能した。

本記事をベトナム旅行でのグルメ旅に役立てていただけると幸いだ。

 

目次

お店にリンク貼ってあるところは、クリックしてもらうとGoogle Mapで場所を確認できる

 

ハノイ

PHỞ BÒ 19 HỒ BA MẪU (フォー)

ベトナム料理と聞いて、一番最初に思いつくのはやはりフォーではないだろうか。

ハノイ市内には数多くのフォーのお店があり、100歩先進むとまた別のフォーのお店が登場するくらい激戦区と化している。

フォーのお店がこんなにもたくさんあるのか、と驚いていたらwikipedia大先生によるとフォーは北部の国民食であるのだとか。

ja.wikipedia.org

 

Google マップとかも使わず、歩いてたらたまたまここに行き着いたのでここで腹ごしらえ。

非常にローカル感のあるお店にたどり着いた。

注文に入る上で、Pho Boというのは牛肉のフォーということは事前に知っていたのだが、その中にさらに選択肢があるようで少々困惑。

 

とりあえず40Kの3つのメニューから適当に選択。

見た感じ外れではなさそうだ。

 

フォーは、米粉でできた麺。

小麦粉から作られてないので、グルテンフリーを求めてる人には条件的にいいのではないだろうか。

つるつるとしていて、噛みやすい。すごく胃に優しそうな食感を感じた。

スープも、ラーメンみたいに脂ぎっとりえげつない塩分量というわけではなく、さっぱりとしていてしょっぱくもなく、非常に口当たりのいい味わいだった。

 

最後に付け合わせ。

ニンニク、ライム、唐辛子が食べ放題のようだ。

唐辛子は思った以上に辛かったので、かけすぎには注意。

 

Bún Chả Bình Minh - Nem Cua Bể (ブンチャー)

ハノイの麺料理というと、フォー以外にはブンチャーが有名だ。

ブンチャーという料理をベトナム旅行の計画時に初めて聞いたので、どんな料理か気になっていた。

ブンチャーは、焼いた豚肉が入ったさっぱりした甘辛いスープの中に、米粉でできた素麺のような麺(ビーフンというらしい)を入れて食べるもの。

イメージ的には、さっぱりしたつけ麺というと想像がつきやすいだろうか。

 

今回も歩いてたらまたローカルなお店にたどり着いたのでこちらにお邪魔。

 

結論から言うと、想像以上に滅茶滅茶旨かった。

茶色いつけダレに臭みがあるのかなと心配していたのだが、全然そんなことなく、甘辛いつけダレと焼肉が非常に相性がいい。

非常にビーフンとの付け合わせが進んでしまう。確かにこれは米ではないわ。

日本の麺つゆとは全然違うし、ブンチャーのつけダレの方が個人的には好き。

ベトナムについたら是非とも食べてほしいグルメの一つ。

 

ちなみに、こちらのお店はメニューがないので、注文する時に戸惑うかもしれない。

ここのブンチャーはとりあえず50Kで食べることができた。

 

Bún Chả Đắc Kim (ブンチャー)

ブンチャーが旨すぎたので、上記のローカル店に引き続いてまた別のローカル店にやってきた。

どうやらこちらのお店は、ガイドブックとかにも載っているらしい。

私以外にも外国人がちらほら見られた。

 

さてさて、ブンチャーと付け合わせ(食べ放題)。

先程のお店とは、少し濃いめの味付けがされていた印象。

観光客向けに味付けされているのだろうか、なんかのサイト(忘れた...)によると、ベトナム現地の人はここのお店のブンチャーにおいて賛否両論があるらしい。

ここのブンチャーは70Kと少々観光地価格。また、20K追加につき一つ揚げ春巻きを食すことができる。私は頼まなかったが、興味ある方はぜひ試してみると良い。

 

Bánh Bao Tươi (肉まん)

ベトナムソウルフードで肉まんを想像する人はいるだろうか。

実は日本のコンビニのような感じで、ベトナムでも肉まんを売っているお店は数多くある。

主にバイク移動している人達が、小腹を満たすために立ち寄ることが多い。

なので市街地を散歩していると至る所で、肉まんを売っているお店に遭遇することができる。

 

実際私もベトナムで食べる肉まんが気になってみたので、たまたま遭遇した肉まんのお店に立ち寄ってみた。

結構ローカルなお店が大半で、Google Map等でお店を見つけようとすると見つからないことも多いが、歩いてるとどこかしらで遭遇するので事前に調べる必要はないと思う。

とはいえ、私が訪れたところをGoogle Mapを用いて大体の位置情報を明記しておく。

 

メニュー表は相変わらずよくわからないが、パッと見一番下の列にある肉まんがフワフワしてるなと感じたのでそれを選択。10Kだった。

 

店員さんに渡されていざ持ってみると、衝撃が走る。

パンが凄くふわっふわ!

大きさ的に多少盛ってるところもあるのかもしれないが、それ以上にパンのフワフワさに思わず感動してしまった。

 

中身はこんな感じ。

ひき肉と春雨、ここまでは日本の肉まんと同じように見える。

それに加えてうずらの卵が入っていた。この形態の肉まんは日本ではなかなか見られないのではないだろうか。

個人的に日本のコンビニや中華点心専門店の肉まんよりもポイントが高い。

日本の肉まんと全然違うので、是非とも試してほしい。

 

Banh Mi 25 (バインミー)

お次はバインミー

柔らかいフランスパンを使用したサンドイッチ。

中身の組み合わせは自由自在で、チキン、ポーク、ビーフといったものを挟む。

もはやサブウェイ

 

バインミーはファストフードということもあってか、数多くのお店が立ち並ぶが、その中でもBahn Mi 25は、ガイドブックにも載るほど有名なお店。

1500くらいに出向いたのだが、ピーク時間外でも外国人で行列ができていた。

早速注文すると10分弱で、可愛げなパッケージに包まれたバインミーが来た。

 

チキンのバインミーを注文。

値段はど忘れ...。ただ有名店なのでググれば一発だと思われる。

ただ他のチェーン店やローカル店よりかは少々割高のように思えた。

これ以外にもバインミーのお店に寄っているが、他店と何が違うのか個人的にはよくわからない。

たまに長蛇の列ができるらしいが、正直このお店にあまりこだわる必要はないと思う。

 

Bánh mì Phố (バインミー)

続いてこちらのバインミーのお店。一応チェーン店。

Bahn mi 25 とは違ってお客さんが一人もいなかった。

 

メニューはこんな感じ。

メニューの豊富さについては、Bahn mi 25とさほど変わらない。ただ問題は味。

 

 

いざ試食。今回もチキン。

シンプルに美味い。Bahn mi 25 と何ら遜色ない。味にこだわりがなければこちらでも十分に満足できると思う。

しかも、こちらの方が安い。

 

全粒粉パンのメニューもあったのと、お腹にまだ余裕があったのでこちらも試食。

全粒粉独特の香りがあって、これはこれで美味しい。

中身は野菜がメインで、付け合わせのドレッシングとの相性がいい。

 

Phuc Beefsteak Bread (バインミー)

バインミー3軒目。Google 評価を見てみたら、賛否両論あったので気になって訪問。

どうやら、肉が脂っこいという理由で低評価をする人がいるのだとか。

 

すごいローカル感のあるお店だが、英語メニューも完備。

バインミーは7番目に明記されているので、店員さんにNo.7くださいというだけでも通じる。お値段は20Kで、大体150円くらい。

 

2点回って、バインミーはどこのお店に行ってもそこまで大差ないことに何となく気づいたので、まあ食べて何か感想出るということはおそらくないだろう。

というのと、脂っこいのはステーキのようなのでバインミーについてはあまり関係なさそうだ。

 

  

というわけで早速食す。中身はハムのようなものと多分サラミ。

そして食べて何となく思った。

他店と比べて、若干量が少ない。これはボリューミーを求めている人にとっては少々物足りないかもしれない。

加工肉好きな人にとってはいいのかもしれないけれど、自分みたいにボリュームを求めている人からはあまり受けないだろうなと思われる。

 

Vie Coffee (コーヒー)

世界コーヒー生産量ランキングの2位にベトナムが君臨することをご存知だろうか。

1位は言わずもがなブラジルなのだが、2位にエチオピアやコロンビアが来て10位くらいなのだろうかといったイメージが勝手についていた。

しかし、ベトナムは世界規模から見てもコーヒー生産量が非常に多いのである。

 

コーヒーを普段からよく飲む私はお土産にするならベトナムコーヒーと決めていたので、こちらのお店に訪問。

イートインすることもできるし、私みたいにテイクアウトすることもできる。

 

日本ではアラビカ種が流通するのに対し、ベトナムコーヒーはロブスタ種と呼ばれるコーヒー豆が主流。

よほど味覚が強い人でない限り味に大差は感じられないのだが、ロブスタ種の方が若干独特の臭みを感じるのが特徴。

また、ベトナムコーヒーは国民の口に合わせて、バターやバニラといった香料をつけて焙煎する。これが他のコーヒーにはないベトナムコーヒーの唯一の特徴となる。

 

 

  

お土産用に、コピルアック 豆200g、WEASEL 豆200gと粉200g、Lotus Tea 50g×2を購入。総額5400円くらい。

聞いたことのない名前がおそらく多いことであろう。

コピルアックとWEASELに共通するのは、イタチやネコといった動物にコーヒー果実を食べさせ、動物の消化酵素を利用して排泄物として出されたものが豆として流通する。

一見衛生面で疑問に残るところがあるが、コーヒーの中では最高級に君臨する。

日本で200g買うと8000円することから、いかに高級であるかが伺えるだろう。ベトナムの物価の安さから大量に購入した。

 

Hanoi 1990s (コーヒー)

 

Hanoi 1990は、トレインストリートの中にあるカフェ。

ハノイホーチミンベトナム鉄道の記事で撮影した、トレインストリートの写真も実はこのカフェから撮影している。

 

ここではエッグコーヒーを堪能しながら、列車が来るのを待っていた。

ブラックコーヒーの上に卵、コンデンスミルク、砂糖を含んだプリン風味の泡が載せられている。

初めて飲んだが、ほろ苦いコーヒーがプリンのカラメルのような役割をしていて、プリンを味わっているような感覚だった。コーヒーは基本ブラック派なのだが、これはこれで美味しいと新たな楽しみ方を習得した。

 

焼き芋

ハノイを散策していると、ふとこのお店に目が止まった。

 

食べ物を見てると、これまた珍しい。焼き芋を売っているお店を見つけたのである。

さつまいもが大好きな自分は思わず、購入。

量り売りということもあり、値段は1kgあたり35K。

適当に選んだら、18Kだよと言われた。なので500gくらいはあるのだろう。

でも日本円にして100円程度とかなり安い。

 

皮はとても薄く、ねっとり甘い感じ。日本の紅はるかにかなり近い食感。

ベトナムでさつまいもと聞くと驚くかもしれない。

気になって店員さんに話しかけてみると、ベトナム南部のダラットで盛んに獲れるようで、じっくり焼いて出る蜂蜜のような甘さが特徴なのだそう。

凄く食べやすかったので、ハノイに訪れた際は焼き芋を堪能してみる、という少々変化球のあるグルメ旅もいいのではないだろうか。

 

蒸し芋

この時はハノイ空港に向かうちょうど直前だっただろうか。

ロン・ビエン駅のバスターミナルに向かってる時にちょうど見つけた。

大好物なさつまいもなので、気になって覗いてみる。

このまま食べれるんですか?とおっちゃんに聞いてみたら、食べれるよ!一本10K!というので1本買ってみた。

 

こんな気軽に蒸し芋を食べれるスタイルは日本にはおそらくないであろう。

おっちゃんのご好意で食べやすいサイズにカットしてくれた。

紅はるかのようなスイーツ寄りのさつまいもというよりかは、金時芋のようなほんのり甘いけど天ぷらとかに使えそうなタイプの食感。

当初こういうところで野菜や果物を買うと、衛生面で疑問点が生じるところもあるが、この後特に腹痛が起きるということもなかった。

フリマみたいなところで現地の野菜や果物も楽しめて大満足。

 

ダナン

マダムラン (Nhà hàng Madame Lân) (海鮮料理)

ダナンでは海鮮料理を楽しみたいという思いから、ホテルの近くにあったこちらのお店を最初に訪問。

ダナンの中でも結構有名なお店。日本人の口コミも数多くある。

 

店内の雰囲気はこんな感じ。

 

 

4〜5人くらいで来店されるのを想定されたメニューが多く、一人で淡水魚1kgチャレンジも悪くはなかったが、ここでは一人用の海鮮スープをいただくことにした。

2枚目のスプーンで持ち上げているこの魚は、実はナマズ

初めてナマズを食べたのだが、臭みとかはなくて非常に柔らかく食べやすい。

お年寄りの方や硬いものが食べられないといった方でも、気軽に堪能できる一品。

 

野菜や果物も豊富に含まれていて、栄養価の面でも非常に高い。

夏にぴったりの料理なのかなと感じた。

 

マダムランはメニューの数が豊富であることから他の料理も楽しみたいという思いから、別日に再訪。

カレーのメニューがあったので、ベトナムで食べるカレーの味に興味を持ち、頼んでみた。

 

 

しばらくすると、ブレッドと一緒にカレーが来た。

ココナッツ風味で、ドロっとしたカレー。酸味も少し感じる中、まろやかでコクがある。

当初は東南アジア独特のナンプラーのような臭みとかがあるのかなと思っていたのだが、実際そんなことはなく美味しく食べられる。悪く言えば、日本の東南アジア料理屋でも食べられるような食感。

ムキ海老もプリプリで美味しい。

 

折角なので、ベトナムコーヒーも堪能。

ブラックコーヒーがあったので注文したら、アイスの状態で提供してくださった。

ベトナムは年間を通じて暖かい気候が続くので、基本的にアイスで飲む文化が強い。

これでベトナムコーヒーをホットとアイスの両方で楽しむことになるのだが、アイスの方が口の中の香りの広がりが強く、鼻から抜ける甘い香りをより楽しむことができた。

 

Nhà hàng Cây Sung (海鮮料理)

ベトナムで海鮮レストランとなると、おそらくこのBBQに近いスタイルが多いと思う。

ホテルから遠かったのだが、ホテルのベルボーイが送ってくれた。

 

このような感じで水槽があって、これ食べたい!って店員さんにいって調理してもらう。

 

このスタイルの海鮮料理屋に来たら、蟹を食べることを決めていた。

ちょうどいい大きさの蟹を選び、そのまま茹でてもらう形でお願いした。

蟹と聞くと高級なイメージがあるが、正直なぜ高級なのか、どこがいいのかがよくわからなかったので、物価の安いベトナムでそれを検証してみようという流れになったのである。

 

蟹用のハサミやスプーンで中身をくり抜いてこんな感じ。

蟹味噌に塩気が若干あって美味しかった。

大体これで3000円くらい。日本だとこれくらいの大きさでいくらするのだろうか。

日本で食べる蟹は経済的に負担が大きいと感じる人は、ベトナムのこういったお店で蟹を試食してみるのもいいかもしれない。

 

 

 

これにて以上になるが、個人的に一番美味しかったなと感じたのは、ブンチャー。

あのくどくない甘辛いつけダレが、忘れられない。

余談を話すと、実は成田空港についてからも即で東京 大塚にあるブンチャー専門店に駆け込んだ。

味についてはベトナムとそこまで変わらなく、東京でもベトナム本場のブンチャーを食べれるのだなと実感した。しかし、値段が1000円前後したり具材が少なかったりといったところがあり、やはりベトナム現地で食べるに越したことはない。

安くて美味しく、本場の味を楽しみたいなら、やはりベトナムに出向いて現地で食べる以外の選択肢は見当たらないであろう。

私は実際にベトナムに行くことでベトナム料理に興味を持ち始めたので、これからは日本にあるベトナム料理店に訪問し、ベトナム現地のお店とどのような点が違うのかといったところを注目しながら楽しみたいなと思う。