ベトナム鉄道関連、最後の章はベトナム鉄道の車内を中心とした乗車記のご紹介。
車内の画像はiPhoneの画像が大半なので、画質についてはご容赦を。
ハノイ→ダナンへの移動は夜行バスを使ったのだが、ダナン→ハノイはベトナム鉄道を利用した。
待ちに待ったベトナム鉄道、ホテルに預けてた荷物を回収し乗車駅のダナン駅へ。
現地に着くとSLのお出迎え。
鉄道撮っておきながら細かいことは知らないのだが、以前まで使用されていたフランス型の141型蒸気機関車というのだそう。
※参考文献
駅舎に入って切符の発券......のはずだったのだが、
どうやら手元に送られてきたQRコードのデータに誤りがあったらしく、急遽発券会社さんに連絡を取って訂正後のデータを送っていただいた。
迅速な対応には感謝しているが、紙として乗車記録を残せなかったのは悔しい。
切符は12go.asiaで取得した(12Go: Book Trains, Buses, Ferries, Transfers & Flights)。
予約すると、こんな感じのPDFが送られてくる。
ご覧の通り、区間がダナン-ニンビンで発見されているのがお分かりいただけるだろう。
幸いにも発見時にこの事態に気付いたので、出発までにハノイまでの切符に変えてもらうことができた。1時間前くらいに駅についていたので、早めに着いたことが功を奏した。
列車は、ダナン1805発ハノイ行のSE20。この便は他の便とは違い、ダナン始発の列車。ダナンを夕方に出てハノイに昼に着けるという、時間帯的に好条件だったのでこの列車にした。
駅には売店があり、軽食や飲み物を手に入れることができる。
どうやらホーム上でも、お弁当や肉まんといったスナックが売ってるらしいが自分が滞在した時間帯にはやってなかった。
出発の30分前になると、改札が始まる。
駅舎は何十年も修繕してなさそうな質素な感じを漂わせてるのに、まさかの自動改札が備え付けられていて、しかも割と立派。
改札を過ぎると、奥のホームに列車が停車していてそれに乗り込む。
周りに階段とかはないので、線路を跨いで向こう岸へ移動。日本だと考えられない渡り方。
列車に荷物を置いて、軽くスナップ。
乗車口ごとにこのような感じで係員さんが常駐して、客室へのご案内、荷物運搬のお手伝いなどを担ってくれる。
さてさて、今回乗車する客室のご紹介。
SE20列車はLotus Trainと呼ばれる少し豪華な客車が連結されている。2019年から開始したVIP向けのサービス。VIPと聞くと敷居が高いように見えるが、誰でも乗ることができる。
初めてベトナム鉄道に乗るということもあり、安全を鑑みてLotusの客室を予約。お値段はダナン-ハノイで9000円くらい。我々でも手の届く価格で乗車することができる。
他の客室とは違う一際放った豪華なオーラで出迎えてくれ、テーブルの上にはビールやコーラ、簡単な軽食が用意されている。
通路はこんな感じ。
日本にはもう存在しないブルートレインとどこか似通った雰囲気を感じ、どこか懐かしい感動の瞬間を体感する。
もう日本で寝台車というとサンライズを除いて、ななつ星やトワイライト瑞風といった富裕層向けの列車がほとんど。機関車が客車を引っ張るスタイルの寝台列車は存在しない。
洗面所。
結構歴史ある車両かと思うのだが、列車の修繕はちゃんとやってるのか、以外に清潔な部分を感じた。
そして驚くべきことに、ジェットタオルが完備されていてしかも日本製だった。すごくマニアックなところに趣きを感じてしまったが、日本製品がこういうところで役立ってるんだなと思うと感動する。
トイレ。
こちらも清潔にされていて、ゴミなどは一切散らかってなかった。
全列車がそうなのかは知らないけれど、意外にベトナムは列車内の清潔感を徹底しているようだ。
誰もいないうちに他の客室も見学。
こちらはソフトスリーパーの4人用個室。ダナン-ハノイで大体6500円くらい。
少しグレードは落ちて軽食等もつかないのだが、見てる分には快適性についてはある程度担保されてる。
ハノイ〜ホーチミンを走るSE1〜7の列車にはこのほかにも6人用客室があったりする。
ただ、Youtubeの情報だと、こういう客室は虫とかか出て衛生面で懸念といった声も上がっている。あえて、値段高めのLotusにした理由の一つでもある。
最後にこちらは座席車。列車の最後部の車両に付随している。
回転できない使用なのだろうか、進行方向とは逆向きになっていた。
やはり、外国人バックパッカーや地元の人々が多い印象。
こちらは給湯器。
カップ麺を食べる人用に、設置されている。飲んだことはないのだがなんとも言えないのだが、果たして飲んだらお腹は壊さないのだろうか...。
最後に、こちらは時刻表。2023年3月時点でのダイヤ。
列車によって停車駅がまばら。そして時間にすごく偏りがある印象。
自分は偶々いい時間帯の列車に乗れたからよかったのだが、もう少し間隔的に分散させてもよかったんじゃないかなと。
停車中でのスマホ写真をいくつか。
SE20は速達タイプに値する列車なので、各駅ごとの停車時間が短い。
明るい時間帯に至っては10分以上停まるところが一駅もないので、列車をゆっくり撮ってる時間がなかった。
そして列車は先へ先へと急ぎ、ハノイへと向かうのである。
改めて驚くのだが、ハノイ駅には遅れることなく無事定刻に到着した。
列車に乗った所感としては、、、
まず、上級クラスの客室もだったからか、他のYoutuberさんがいうような虫が出る!みたいなのはなく衛生面は徹底されていたのかなと感じた。
快適性についても窮屈さを感じることはなかった。
しかし、景色が同じ状態が続くので窓からの眺めについては、1時間くらいすると飽きる。なので、暇つぶしになるような本を持っていくといいと思う。スマホの電池やネット通信に余力があれば、電波は繋がるのでYoutubeやアマプラを楽しむのも悪くないかもしれない。
正直、鉄道に関するブログを書いておきながらこれをいうのは悩ましいが、鉄道を楽しむのであればダナン〜ハノイ、あるいはダナン〜サイゴン(ホーチミン)で十分だと思う。これ以上長いと、精神的に疲れる気がする。
というわけで、久しぶりの海外で乗り鉄。
色々思うことはあったが、これまた貴重な体験をしたと日本に帰って改めて感じるものである。
ツアー旅行では味わえない、この一時。社会人になる前に、この一瞬を味わえる機会を多くしたいなと思うものである。
それではこれで。